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2019.04.18

「農林漁業」を「夢」のある「食産業」へ「創造」する。

 私は前職では、農林水産物を「生産(1次)」するだけでなく、「加工(2次)」、「販売(3次)」まで一体的に行う「6次産業化(1次×2次×3次)」分野を中心として、地産地消や農林水産物・食品の輸出に携わり、全国各地の事例を調査してきました。
 そして、全国の事例を通して感じたことは、農林漁業の問題はもはや農林漁業だけでは解決できないということです。一見すると農林漁業を否定しているように感じるかもしれませんが、例えば収穫した野菜をそのまま食べる人は少ないと思います。サラダにするにも、スープにするにも「加工」が必要になります。また長期保存するための「冷凍」や日本の伝統文化でもある「発酵」も「加工」になります。食べるという視点においても、和食、洋食、中華等、国ごとに様々な「調理法」があり、また日本料理は、突き詰めれば和食のみならず日本家屋、日本庭園、茶器・陶磁器・鉄器等まで含めた「文化」が一体になってこその「日本料理」ではないでしょうか。つまり、6次産業化を突き詰めると地域全体を巻き込んだ「食産業」ではないかという考えにたどり着きました。
そして、「食産業」として成功している地域は、6次産業化の当初の目的である「所得の向上」を実現し、さらにその成功が「産地」としての振興と、その地域の「産業」の振興にも繋がっていることがわかりました。しかし、その地域を支えている事業者ですら生産者の高齢化や生産人口の減少、事業の根幹となる農林水産物の生産量不足、そしてグローバル化が進む中においてのGAP、HACCP 等国際認証への対応等、数多くの問題に直面しています。
農林漁業が変革期を迎えている今だからこそ、全国で「産地の産業の振興」に取り組んでいる事業者の経営をサポートし、地方で輝いている事業者を繋ぐことで農林漁業を夢のある食産業へ創造する一翼を担いたいと考えております。そして、50 年先、100年先の「食産業」を一緒に築いていけたら幸いです。

株式会社食農夢創
代表取締役 仲野 真人